私は再び王の自室に来ていた。
せっかく、王のそばにいるんだ。
ちゃんとレオの事守らなきゃ。
ここにいても、レオの事は守れる。
「王さま。お願いがあります」
王をまっすぐ見据えそう言った。
「なんだ、改まって」
「魔物にレオを襲うのを辞めさせてください」
「わしが襲えと言って襲わせているわけではない。奴らが奴らの意思で襲っているのだ。以前はそれをわしが利用しただけの事。辞めさせることなどできるわけがないだろう」
すぐにその願いは却下された。
でも、めげない。
「だったら、魔物からレオを守ってください!今、たったの3人で戦ってるんです!」
「なぜそんなことをしなければならぬ」
「なぜって・・・」
「ならば、それだけの見返りがあるんだよな?」
王は立ち上がり、私に寄る。
私の腕を掴み、強引に奥に連れていく。
「ちょっ・・・あ・・・」


