自分の与えられた部屋に戻る。
ソファに座り、両手を祈るように組んだ。


お願い、皆無事でいて。



ケガって、どれほどのケガなの?
大丈夫なの?



心配で胸が張り裂けそう。




そうだ・・・。




私は引き出しの中から指輪型の通信機を取り出す。
向こうから連絡が来て心が揺れないためにしまいこんでいた。




無事を確かめるだけだから、いいよね・・・?





唇でそっと石に触れる。
出てきた画面で1を選びコールする。

1はレオと繋がっている。




「お願い、出て・・・」



でも、私からの通信なんてもしかしたら出てくれないかも・・・。
どうしてレオにかけちゃったんだろう。
しばらく続くコール音に諦めかけたその時。




―はい



コール音は途切れ、声が聞こえた。