でも、レオは私がどうなろうが興味はないんだよね。
女だった私なんか、用無し。
そして、自分を騙していた私の事なんて・・・。
そう考えると、凄く虚しくなった。
「ユキ・・・・」
背中で、フランの声を聞いた。
ごめんね。
そう心で呟きながら、振り返ることなく歩いて行った。
これで、皆の事が守れるなら。
そう思ってたのに・・・。
「どういうことなの!」
その日から3日後の事、私は王さまに詰め寄っていた。
レオたちが魔物に襲われけがを負ったと聞いたのだ。
「なにがだ」
顔色を変えることなくそう言うと、私の顔を見ることなく立ち上がる。
「なにが!?約束と違うわ!レオたちが魔物に襲われたって!」
王の背中に怒鳴りつける。