ばれた。
私が女だって、レオにばれてしまった。
でも今は、そんなこと言っている場合じゃない。
｢レオ、・・・大丈夫？ごめん。油断した｣
そのことには何も触れず起き上る。
吹き飛ばされたのはちょうど剣を立てかけていた壁の側。
剣を手にすると鞘から剣を抜き構える。
｢すぐ、終わらせるから！」
足を踏み込み力いっぱい地面を蹴った。
｢小癪な！！！！」
魔物が牙をむき出しにして叫ぶ。
振り切られた腕をよけ、態勢を整えられる前に斬りつける。
魔物は断末魔を叫びながら消えて行った。
｢はあ・・・はあ・・・｣
終わった。
剣をブランと下に下げ、呼吸を整える。
