一つだけ確実なことは、レオと王さまの間に確執があるってこと。
目の当たりにしてよくわかった。
とても、深い溝ができてしまっているんだ。
あまり、よく思ってない。
それだけじゃない、嫌悪感さえ抱いているような・・・。
でも、それを確かめる術を・・・私は持っていない。
「あ、そうだ・・・。王さま、この金髪と瞳の色に疑問を持ってた」
「え?」
「髪が金なのに瞳の色が黒なのはどういうカラクリだって・・・」
「疑ってるってことか?」
「わからないけど・・・」
どういう疑いを持っているのかはわからない。
でも、何かを怪しんでいたのは確かだ。
「用心した方がよさそうだな」
「・・・うん」
「ユキ、安心して僕らもサポートするから」
私はその言葉に頷く。
でも、なんだろうこの言いようのない不安は・・・。