王さまはクルリと椅子を回し背を向ける。
王さまとレオの間になにがあったの?
「人殺し、なのだからな」
人殺し―――――?
とげのあるその言い方に口を噤む。
いったいどういう意味?
レオが、人殺しってこと?
「そんなわけ!」
「そなたも、殺される前にさっさと離れるといい」
ぴしゃりとそう言い放つと、もう話は終わったというように立ち上がる。
それと同時に騎士が戻ってきて私の腕を引いた。
「ちょっと待って、どういう事なのか説明してください!」
「ああ、それと。そなたは髪は金なのに、瞳の色は黒なのだな」
「え・・・」
「どういうカラクリだ?」
鋭い眼光が私に向けられる。
私は口を噤み、眉を寄せた。


