「差し出がましい事をすみません・・・。でも、言わせてください」

「フラン・・・」

「僕たち、みんないやいやレオさまにお遣いしているわけではありません。皆、それぞれにレオさまの事をお守りしたいと思っているからこそです」




王からの圧力があろうとも。
自らの意思でここにいる。




「レオさまは、本当はお優しい方です。今は心を閉ざしておられるけれど・・・。俺たちは、そんなレオさまをお慕いしています」



ノアも続けてそう言った。
想いよ届け。
熱く乗せられた言葉は、どれだけレオの心に届いたのか。
私は、そっと布団から手を伸ばしレオの手を取る。




「信じてみてよ。俺たちの事。誰の事を信じられなくてもいいから。俺たちの事は信じて」

「信じる・・・」

「そう。俺たちを信じて、俺たちにレオの事守らせてよ」





守らせてくれればいい。
今までは、それさえも拒んでいたのだから。


なにをしてくれなくともいい。
ただ、側に。




ただ、護っていたいだけ。