私の身体を受け止めてくれたのはグレン。
しっかり私の身体を抱きとめ、強く肩を抱く。




「ユキ!しっかりしなさい!」

「・・・い・・・な・・・。大丈夫だよ・・・今回は・・・気絶なんて・・・してな・・・い」





声を出すと傷口が痛み、とぎれとぎれにそう言う。
私の服を赤く染め上げていく血。






「あなたって人は!そうです!絶対に、気を失ってはいけませんよ!」

「わか・・・てる・・て・・・」




言われなくても。
ああ、痛い。


ズキズキと、身体が熱い。





「ユキ!」




魔物たちとの戦いを済ませ駆けつけるノアとフラン。
ふたりの姿を見て、ホッとする。
よかった、二人とも無事だったのね。