減らない魔物の数。
皆の体力だって無限じゃない。



取りこぼした魔物が、私たちの方へと向かってくる。




「死ねええええええ!!!!」





魔物は絶叫に近い叫びをあげながら大きく手を振りかざす。
私は力強く地面を蹴り飛び出した。




「レオは、俺が守るんだ!」




そう、決めたんだ!



大振りに振り上げた魔物は隙だらけ。
その隙をつき、剣を下から上に振り上げた。




斜めにはいる剣。





ぱあっと、その体が光になって消える。
前とは、違う倒れ方だ。




もしかして・・・。




「これが、破魔の力・・・?」