「もう決めたんだから!グレンになんと言われようと、俺とレオは友だち!」

「ユキ!」




こうなったら引き下がれない。
引き下がるつもりもない。



「いい加減、うっとおしい」

「レ、レオさま」

「グレン。そいつの好きにさせておけ。どう喚こうと、俺の気持ちが変わることはない」




その言い争いに終止符を打ったのは、レオだ。
でも、その投げやりな言葉に私は眉を顰める。

まだそんなことを言う。



どれほどまでに根強いのか。




レオさまの過去になにがあったんだろう。





「今日は、公務で出なければならないのだ。いつまでも足止めを喰らっていてはかなわん」

「申し訳ございません」