「だから、俺。レオさまの友だちになる」

「・・・友だち?」

「そう。友だち。何でも言い合える友だち。いいだろ?」




何でも言い合えるからこそ。
心を開けるんだ。


この人になら、開いてもいいと思えるんだ。




「だから、さまなんてつけない。俺、レオって呼ぶから」

「お前・・・」

「いやなら、追い出してくれていいよ。でも、あんたが言ったんだ。俺の言葉は間違いだって幻想だって気づかせるって」





私は、まっすぐレオさまを見据えて言い放つ。
堂々と。





「俺は俺のやり方で、あんたに気づかせる。だから、あんたも本気で向かってきてよ」




だって、レオさまは言ったんだ。
私しか、真っ向から向かってきた人間はいないって。

だから、興味を持ったんだって。



それって、望んでるんでしょ?
そうやって向かってきてくれる人を待っているんでしょう?