レオさまの事、私なりのやり方で護りたい。
魔物からじゃなく。
レオさまを纏う、負のオーラから。
レオさまの笑顔を。
護るんだ。
「じゃあ、俺。ここにいる間は騎士の仕事忘れます」
「ん?」
「だって、なにを言われたところで、騎士の俺からの言葉なんてレオさまには響かないと思うから」
それ程に、騎士と王子という立場は違いすぎる。
だってそうだ。
下に見ている人からの言葉なんて、響かない。
いつだって、心を助けてくれる言葉は、友だちや家族。
大切な仲間からの言葉なんだ。
それは、きっとどの世界だっていっしょ。
だからね。