一人になりたいのなら、こんなことする必要はない。
プライベートに踏み込ませたくないのなら、余計。
「お前が言ったんだ。俺が生きたいと思えるようにさせると。ならば、側におった方がやりやすいだろう」
「だから・・・?」
レオさまも、望んでいるのだろうか。
生きたいと思えるようになる未来を。
「俺が、そんなものはただの幻想だと気付かせてやりたいだけだ」
レオさまは、冷たく言い放つ。
でも、その言葉の裏には、見えたんだよ。
少しだけレオさまの心が。
救ってほしいと、助けを求める小さな声が。
私には、聞こえたんだ。
「じゃあ、俺は、レオさまの考えが間違いだって気づかせてやります」
「ほお、強気だな」
護りたいと願う気持ち。
初めて、感じたこの気持ち。


