そっか。
そうだよね。

私は男なんだ。
一緒の部屋にいるからといって、別に緊張することなんてない。
普通にしてればいいんだ。




「では、失礼します」



そう思うと気が楽になる。
通された部屋は結構シンプルなものだった。

真ん中に大きなテーブルと紺色のソファ。
そして、その奥にはもう一部屋あり、扉はなく開かれたその先には黒いシーツの大きなベッドが一つ。



他にはもう一部屋扉のない部屋があり、そこは天井まで続く本棚。
後は扉があって、なんの部屋かはわからなかった。




「その奥は浴室だ」

「・・・え!?部屋の中にお風呂まであるんですか!?」

「大浴場は外にあるがな。俺は、いつも部屋で済ましている。お前もここを使えばよい」

「・・・・え、ええ!?お、俺はあの、騎士の塔で済ませますから、平気です!」

「わざわざそこに行き、湯冷めしながら戻ってくるか?」

「で、でも」




レオさまのお風呂を使うなんて、それこそグレンに怒られちゃうよ!