「もう一度、俺をレオさまの側に置いてください!」



なにを言っているんだろう。
こんな世界、逃げ出したいと思ってたのに。


戦うことは怖いと、逃げ出してきたのに。





「レオさまが、生きたいって思えるように!レオさまの事護りますから!レオさまの・・・レオさまの心を護ります!」



命、なんて大それたことは言えない。
それでも、護りたいものができたんだ。




レオさまの笑顔。
初めて見せてくれたさっきのあの笑顔。



これからもずっと見ていたいから。




笑っていられる心を。
人を信じられる心を。




私が、護っていく。





「ならば、ついてくればいい。誰がいようといまいと、俺には関係ないのだから」