「人に偉そうに言っていたわりに、なんだその情けない面は」
「・・・っ、これはっ」
レオさまの言うとおりだ。
レオさまにあんな風に言ったくせに、私が諦めてた。
元の世界に戻ることも。
ここで生き抜こうとすることも。
全てから逃げようとしてた。
「俺を立ち上がらせたいなら、見せてみろ。お前の生き様を。俺が、生きたいと思えるような、お前の生き様を」
「俺の・・・生き様・・・」
「人に生きろというなら、それくらいの覚悟を見せろってことだ」
覚悟。
私に、覚悟なんてない。
現実に打ちひしがれた。
私の力では、通用しないことが分かったんだもん。
私に、魔物は倒せない。
「見せられなかったら・・・?」


