「なにしてるんですか」
寝転んだままの状態で、私を見下ろすレオさまに尋ねる。
レオさまの頭上には、傘のようなものが。
でも、その傘はとってはなく宙にプカプカと浮いているのだ。
「それ・・・、なんですか」
「それ?ああ・・・傘といって、雨をしのぐものだ」
それも、傘という名らしい。
不思議だ。
これも、通信機と同じ石の力で動いているんだろうか。
「じゃなくて、本当に、なにしてるんですか」
「お前に興味を持った」
「興味・・・?」
「この俺に生意気に意見する人間がいるなんてな」
レオさまはそう言うと、本当に小さく笑った。
初めて見るその笑顔は、とても綺麗だった。
「だが・・・」
「え?」
レオさまの手が私に伸びる。
腕を掴まれ強引に立ち上がらせられる。


