無言で泉水は歩き続けた。
私の右手は、泉水の左手の中。
夏の夜特有の湿った匂いがする。
着いた先は、あの公園だった。
泉水はどんぐりの森まで行くと、ようやく足をとめて、振り返った。
「いろいろ聞きたいことはあるんだけどさ。今はどうでもいい。恵玲奈の気持ちを知りたい。」
泉水はまっすぐに私を見つめる。
繋いだ手が温かい。
「私は、」
今まであったことが、頭の中をぐるぐると駆け回った。
泉水に会わなかった間のいろいろなこと。
正人さんのこと。
私の名前のこと。
仕事のこと。
アパートのこと。
陶子ちゃんのこと。
私は泉水の目を見た。
澄んだ瞳が私を見つめる。
いろいろ話したいことはある。
だけど、今はどうでもいい。
「私は泉水が好き。」
私の右手は、泉水の左手の中。
夏の夜特有の湿った匂いがする。
着いた先は、あの公園だった。
泉水はどんぐりの森まで行くと、ようやく足をとめて、振り返った。
「いろいろ聞きたいことはあるんだけどさ。今はどうでもいい。恵玲奈の気持ちを知りたい。」
泉水はまっすぐに私を見つめる。
繋いだ手が温かい。
「私は、」
今まであったことが、頭の中をぐるぐると駆け回った。
泉水に会わなかった間のいろいろなこと。
正人さんのこと。
私の名前のこと。
仕事のこと。
アパートのこと。
陶子ちゃんのこと。
私は泉水の目を見た。
澄んだ瞳が私を見つめる。
いろいろ話したいことはある。
だけど、今はどうでもいい。
「私は泉水が好き。」


