ユキゾラ。






「…そう。」






一言ぽつりとつぶやいて彼女はそのまま視線を落とした。







「アイリはいつも、何を読んでるの?」



「…歴史書」

「それは知ってるよ。いつも大陸のだよね?」



「そうね」