smile~わらって~


「風邪ひくよ?」

「それでも…
それでも待ってる。」

…そう言って出て行ったあの女は
帰ってくることはなかった。

その後父は疲労で死んだ。

俺は一人ぼっちだった。


そんな時。

ある人に出会った。

サラサラロングヘアーで白い肌。

大きな目に小さい顔。

ほんとに綺麗で…

「髪…綺麗だね。」

偶然、後ろの席になり、
髪を触りながら彼女に話しかけた。