私にとって こんなに嬉しい言葉はなかった。 ノイさんと話してみたいことも たくさんあったし、 知りたいことも たくさんあった。 だけど一般の人たちと 話すことは許されないし、 二人でどこかに行くなど 論外のことだった。 願っていた叶えたいものは 目の前にあった。 手を伸ばせば すぐに届く距離に- だけど、 そのわずかな距離が 何百倍にも…… 何千倍にも…… 遠く感じた…。 私はその辛い現実が 苦しくて、 涙が出てきてしまった。 「ユイ……?」