今となっては、
もう会うこともできないけど、
それでも
その名前を聞くと
思いだしてしまう…。
それだけ大切な
人たちだったのだ。
でも、
私は長い時間をかけて少しづつ、
『もうみんなには会えない』
ということを受け入れていった。
ノイさんはもういない……。
私は少しつらくなったけど、
いつものように堪えた。
そんな私の心など
知るはずもないけれど、
私の心の中を
すべて見通しているかのように、
二人は私を
笑顔にさせようと
頑張ってくれた。
私は本当に嬉しかった。
心からは笑えなかったけど、
私は笑って見せた。



