私は、

その方法を覚えて、

お祭の日に

使ってみようと思った。


無理かもしれないけど

お祭の日なら、

みんな慌ただしく動いているから

成功するかもしれないと、

思ったからだった。


それに、

お城の外でもやっている

『お祭』というものを

一度でもいいから、

見てみたいと

思ったかったからだった。


私はその日から、

かすかな希望に

思いを馳せながら

お祭の日を

今まで以上に楽しみにして、

日々を過ごした。


絶対に誰にも

気付かれない様に、

そう注意しながら。