「そろそろ部屋に。」
そう声をかけられ、
私は自分の部屋に
戻って行った。
部屋についてから
寝る支度を済ませ、
部屋の窓から外を眺めた。
「はぁ……」
重たい溜息が出た。
さっき見つけた
紙切れを手にとって、
なんとなく眺めてみた。
『いつになるかわからないけど、
俺たちだけで城をぬけだそう!』
そう書いてある文字を
何度も何度も読み返した。
読み返しても
悲しくなるだけだけど、
それでも読み返したかった。
何度も読み返していた時に、
紙きれの端に
小さな文字が書いてあるのを
見つけた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…