懐かしい……。


「ユイっ!!これあげる!!」


彼女は手に持った

小さな花を

私に手渡し、

にっこりと笑った。



私の大切な思い出……。



肩より少し下まで伸びた

金色のきれいな髪を

揺らしながら、

彼女は向こうに

走って行ってしまった。


そして少ししてから

戻ってきて、

私が声をかけようとすると

後ろから急に

声をかけられた。


「ユイっ!!」


私が驚いて、

振り返るとそこには

二人の男の人が

立っていた……。