確かに

危ないということはわかる。


だけど大人の判断もなしに、

何でこんなに

慌てていたのか

全然わからなかった。


でもどれだけ頑張っても、

大人の力には

全然及ばず、

通路の方には

進ませてくれなかった…。


それでも『その人』は

あきらめずに

行こうとして、

兵隊たちと

争いになってしまった…。


その時も私は

やっぱり何もできずに

怯えていた。


その時、

兵隊の一人が

私に触れようとしてきた。