「ごめんな!!
俺、また習ったこと
忘れちゃっててさ。」


「ロイらしいや。」


そう言って私が笑うと、

「何だよそれ。」

そう言いながら、

ロイさんもまた

笑っていた。


すごく楽しそうに笑う

二人が見えた。


本当に幸せだった頃の

私たちだった。


少しして、

ノイさんとルクちゃんが来た。


みんな、

私の大切な人たち。


だけど、

みんなみんな…。


私の記憶は

少しづつ進んでいく。