その人の笑った顔は、

なんだか

とても温かさを感じた。


「はい!!」


その人に対する

『怖い』という感情が

少しだけ薄れたのが

自分でもわかった。


「俺、ユイって人探してるんだけど。
茶色の髪ってことしか知らなくて…。」


「人違いかもしれませんが、
私もユイです。」


言った後に、

私は後悔した。


簡単に名前を明かすのは

危ないんじゃないかって

思ったから。


その言葉を聞いて、

その人はあからさまに

驚いた表情をした。


「やったあ!!見つけた!!」


そう言いながら

私の手を取って喜んでいた。