「何やってんだよ。 ヤエ、泣いてるだろ!!」 矢吹…くん。 泣いてなんか…泣いてなんか………。 泣かないようにしても涙が溢れでるのをおさえられなかった。 私は、教室を飛び出した。 「ヤエ、待てよ」 矢吹くんが私の手をつかんで止めた。 矢吹くんは……優しいね。 私が好きになった人とは大違い……。 なんで…なんであんな人…… 好きになっちゃったんだろ……。 この気持ちを忘れてしまいたいのに……。