呟くように、だけどハッキリと言った。 もう、引っ張りたくなかったから。 頑張ってる翠の足を、引っ張ることはしたくなかった。 「受かる可能性しか感じないもん」 背中を押したい。 大切な人の、大切な時期に。 甘えて駄々こねて、困らせるんじゃなくて、 力になりたい。 ”信じる” って、たった4文字。 たった4文字なのに、 字数以上に深くて、簡単じゃなかった。 簡単じゃないけど、 だからこそ、それでも。 信じられる強さを持ちたいって、思ったんだよ。 大切な人を、支えられるように。