「ハァ…。寒いね、悠ちゃん。」


「そうだな…。俺らももう少しで三年か…。」


そして、俺たちが付き合ってもうすぐ5年になる。


「あっという間だったね。」


「ああ…。」


幼い時から一緒に居たが、侑那と付き合い初めてからは、毎日が傍に居られるだけで幸せだった。


「わたしね、悠ちゃんに思い切って告白して良かったって思ってるんだ。小学生の頃からモテモテだった悠ちゃんが、中学生になって離れて行っちゃうのが怖くって。」


「うん、」


「で、悠ちゃんが他の女の子の彼氏になっちゃうのも嫌だった。」


そう言った侑那は目を伏せて、


「悠ちゃんに断られたら、それでいいやって、変わらずに幼なじみのままでいようって思ってたの。だから、俺もって言ってもらえて凄く嬉しかった。」


「…、それはこっちのセリフだよ。」


男女問わず人気な侑那が、いつ好きな人が出来て俺の事を忘れてしまうのか、凄く不安だったんだ。