光り輝く命～救ってくれたのは君だった～

たった今、線香花火に

お願いしたばかりなのに。

「変なこと言ってごめんな」

そう言って、彼はせっかくセットした

あたしの髪をくしゃくしゃにした。

「バカ」

「もぉ、夏菜、泣くなって」

隼人はあたしの涙を自分のはTシャツで

拭った。

マスカラが落ち、隼人の白いTシャツは

黒く汚れた。

「変な顔！」

そう言って隼人は、

お腹を抱えて笑っていた。

そのあとあたしは自転車に乗せられ、

きたときよりも遠回りして

家まで送られた。

「ありがとう。隼人、

いなくならないよね？」

「バカだなぁ」

そう言って隼人はあたしに

優しいキスをした。

「また連絡するね」

その言葉を残し、去って行った。

あたしの心はモヤモヤしたまま……。

その日の夜はモヤモヤした気持ちが

消えないままだった。

そんなあたしを三日月だけが

優しく照らしていた。

お願いだから……

もうだれもいなくならないで……。



朝目覚めるといつも同じ光景。

携帯を開きメールを確認する。