「うん、おかげさまで。」



正座しっぱなしの心兄にまた少し笑えたけど、どうにかこらえて、握りっぱなしだったカラーペンを机に戻す。


それを見ていた心兄がちらりと、カレンダーを見たのを覚えてる。


きっと、気付かれただろうし、何か言われると覚悟した。



「まだ風呂入ってないだろ?」


「……え?うん。」



絶対に、何か言われると思った。


だって、見つけたときの心兄の瞳は悲しそうに見えたから。



「なら、俺も部屋に戻ろうかな。…おやすみ。」


「おやすみなさい。」