新幹線の発車時刻になって、 俺達家族は乗り込んだ。 席を確認し、荷物置き場に 自分たちの荷物を置く。 窓越しに、葵と航の姿が見える。 手を振ってくれたので、振り返す。 発車のベルが鳴って、ゆっくりと 新幹線が動き出した。