本当はちっとも大丈夫なんかじゃない。

年数が経過するごとに
だんだん悪くなっているのがわかる。

次に病院に行く時
医者の曇る顔が容易に想像できる。

俺はため息をつく。

梶山に話したところで
わかってもらえるかどうか。

この時の俺はまだ、
梶山にすら本当のことを
打ち明ける気はなかった。