数日後。

俺は授業中に気分が悪くなって
保健室に向かっていた。

華恋とは今年もクラスが違うし、
同じクラスだけど
航星には迷惑をかけられない。

フラつく足取りで
保健室のドアをあけた。

「…先生、ちょっと寝かせてくれへん?」

「あら、片岡くん。
具合悪そうね。どうぞ。」

俺は礼をいう余裕もなく、ベッドに
そのままヨロヨロと歩いたあと
倒れ込んだ。