オレンジ。~星空の下で。anotherstory~

しばらくして、
梶山が来た。

「…もう、何?
あんな電話じゃわかんないよ。
慌ててきたから
何も持ってきてないし。」

文句を言いつつ、
梶山は椅子に腰掛けた。

「…どうしたの?
すごく暗い顔してる。」

「…人ってさぁ、
なんなんやろな?
ものっそしぶとい時もあるし、
けど、めっちゃ脆い。
俺、こんな体やし
死ぬのとか別に
平気やって思ってたけど
実際、目にすると…怖いなぁ。」

「…片岡くん。」

「…瑞穂が、死んだ。
今朝、容態が変わって
そのまま…。」

「え…?嘘?」

「俺も信じたないわ。
けど、もうおらんねん。
どこにも…。
あない昨日元気やったのに…。
…なぁ、俺死にたない。
ずっと、生きて…大人なりたい…!」

気がつけば、泣いていた。

梶山は、そんな
俺を何も言わず抱きしめてくれた。

梶山の目にも涙が光っていた。