「えっ、ちょ⁉︎」 「この際言っちゃうけど、俺の好きな子はここにいる」 この腕の中にいる。と、あたしの顔を覗き込んできた。 「は、え?!」 東雲くんの好きな子はこの腕の中にって…⁉︎ ボンっと赤くなったあたしの顔を見て東雲くんはケタケタ笑いだす。 「ずっとずっと好きだった。 最初にあった時から…」 「えっ…?」 最初ってあの手を貸してくれようとした時だよね…?