バレンタイン*少しの勇気をください。



「東雲くんの邪魔にならないように避けてたの…」


「…は?」


「えっと、だから東雲くんの好きな人に誤解されないように…」


「もしかして、そんな理由で俺のこと避けてたの⁉︎」


「う、うん…」



「なんだよ…。
そんなことかよ」







そう呟いた彼は床にしゃがんで髪をグシャと片手で握った。