「薔薇野さんに質問ね。 ちゃんと答えてよ」 その言葉に首がはち切れんばかりの速さで頷く。 「なんで俺を避けてたの?」 「それは、えっと…」 東雲くんの腕の中に閉じ込められながら視線をキョロキョロさせる。 「ちゃんと答えて」 東雲くんの辛そうな声が聞こえて、キョロキョロさせていた視線を東雲くんに向けると泣きそうな表情をしていた。