「きゃっ!」 カシャンと何かが落ちる音と、バサバサっと教科書が手から滑り落ちていく音、それからぶつかった集団が楽しそうに騒ぎながら通り過ぎてく足音を聞きながら一人後ろに倒れた。 その音にびっくりしたユキちゃんは後ろを振り向き、 「百合⁉︎ ちょ、大丈夫⁉︎」 と、数本先を歩いていたユキちゃんは進めていた足を回れ右にして、こっちに向かってくる。 それを見ながら、なんてあたしは鈍臭いんだろうと落ち込んでいると、 「大丈夫? 手、貸そうか?」 凛とした声が耳に響いた。