そんなこんなで放課後になってしまった。 「…はぁ。悪いことしちゃったな…」 お昼休みあたしを訪ねに来た東雲くん。 そんな東雲くんを視界に捉えた途端、あたしは全速力で教室から逃げ出した。 後ろから東雲くんの呼ぶ声が聞こえたけど、聞こえないフリして走った。 東雲くんの両想いのために…。 胸がチクチク痛んだのは、きっと気のせい。