東雲くんの名前知ってるけど、改めて自己紹介されると、嬉しい。 「あ、あの!」 「ん?どうしたの」 上履きを履いて、数歩先を歩いていた東雲くんが振り向いた。 「これからよろしくお願いします!」 バッと頭を下げた。 それから東雲くんとは、あたしの教室の前で別れた。 その時、東雲くんは『お昼休み、会いに行くね』なんて、こそばゆい言葉をくれた。