「ふぅ…」 いきなりみんなの態度がガラッと変わって環境の変化についていけない。 下駄箱に入ってる上履きを出して、それを履くと肩を叩かれた。 「…っ⁉︎」 後ろを振り向くと、綺麗な栗色の髪を弄んだ髪型の東雲くんがいた。 「う、え、あぃ⁉︎」 びっくりして口をごもごもさせていると、東雲くんの顔が近づいてきた。 「…ねぇ、キミの名前なんていうのか教えてもらえるかな?」 ふんわり微笑んだ彼は、ゆっくりあたしから離れた。