「うっ、心にダメージが…」




手をユキちゃんの方に伸ばし苦しそうにする。てか、なんであたしの思ってたことがわかったんだ⁉︎




「はいはい。勝手に遊んでなよ。
百合は顔に出やすいのよ。


それより、学園の王子に会いに行かなくていいの?」




「うー、だってどうせあたしのこと覚えてないだろうし…」



「あんたは恋する乙女かい!」



と、ユキちゃんの鋭いツッコミ。



…恋する乙女か。




「…どうなんだろうね」




地味なあたしに二回も優しくしてくれるなんて、すごく好感がもてるけど、好きかって聞かれたら、わからないって答えると思う。