それからユキちゃんオススメの化粧品を買って家に帰った。



買ったはいいんだけど、化粧の仕方は姉に聞いた方がいいってユキちゃんが…。


薄情者め!!


『つばき』と書かれた名前プレートが下げられているドアの前に立つ。



うわぁ…なんかドキドキしてきた。
手汗がすごいことになってる。


…まぁ、ノックしてお姉ちゃんに化粧のやり方を教えてもらうだけ。



よしっ!



ー…コンコン



「はーい?」



「百合だけど…」



と、言いながらドアを開けて部屋の中を伺う。