それにいつだったか、手を貸そうとしてくれた、メガネを拾ってくれた彼とかぶって見えた。 「…あっ、ありがとうございます」 それになんだか無性に嬉しくなって笑いながらその手をつかんだ。 「ゆう〜なんで殴んだよ」 「そうだよ。いてぇーじゃんか」 さっきの二人だ。 「それはそうでしょ。痛いように殴ったんだから。 てか、ぶつかったのはお前らなんだから嫌そうな顔するのはどうかと思う」 そういうと、こっちを向いてふわっと彼が笑った。