最悪で最高の記念日。




「・・・ふぅ。


仕方ないなぁ。」



彼は、
ポケットの中をゴソゴソと探すと、
ひとつの箱を取り出した。



「それ・・・って。」



「そ。


婚約指輪。」



彼は、
箱を開けて私に見せてくれた。



「これ、誰にあげようとしてるか

分かるよね?」