最悪で最高の記念日。





「・・・」



私は、
何にも言わないで、
ドアの鍵を開けた。



「・・・唯架!!!」



バンって音がして間もなく、
私は、
倒れ込んできた啓太に、
抱きしめられた。



「・・・っ!」



出会った時と同じように、
私は、泣いてしまった。