そんな事を考えているとさっきの警察官が、

「あの…どうかされましたか?」
と聞いてきた。

俺は無我夢中で、警察官にさっきあった出来事を一言一句逃さずに説明した。


警察官は、話をしていく内に、どんどん険しい顔付きをして行った。

そして終いには"狐火"
の名前を出すと、身体を震わせながらも何処かに電話をし始めた。



電話が終わると警察官は、落ち着きを取り戻し、俺に

「明日の朝ニュース速報と緊急警報で、狐火の事を流します。貴方も、夜は出歩かないようにして下さい。」

そう、忠告してそそくさと何処かに行ってしまった。


その後ろ姿を呆然と見ていると、警察庁内が騒がしくなって行ったので、俺は足早に、その場を後にした。



???sid END


(この作品の主人公ではありません。あくまで一般人です。dy作者)